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外付け突っ張り部品 テコオス



 テコオスとは
モノを突っ張って固定したいときに役に立つ突っ張り部品です。ディアウオールという製品が市販されていますが用途的によく似ています。ただディアウオールはツーバイフォー材以外には使えません。これに対してテコオスはいろいろなサイズのものを突っ張ることができます。突っ張る方向も縦だけでなく横にも使えます。例えば壁に直接ピン止めするとキズがつくので壁板を貼りたいとしましょう。ネジクギや接着剤を使えば簡単ですがそれでは壁にキズをつけてしまいます。どうすればよいでしょう。おそらくテコオスを使う以外によい方法はないと思います。テコオスは細い棒材や薄い板を簡単に突っ張り固定することができます。やることは板の長さをカットするだけ。あとはテコオスをはめ込んでカットした木の板をテコの力で押し込んで突っ張ります。の力で押すのでテコオスを名付けました。

 テコオスの特長
○ 突っ張り方向に対して横軸上の地点に突っ張り用のネジを配置できる。
○ 細いものや薄いものでも突っ張ることができる。
○ 木の板や棒の端口に穴を開ける必要がない(アジャスターの場合穴あけが必要)。
○ 力のかけすぎが起こりにくいので天井材などの突っ張り面を傷めにくい。


 構造
テコオスのイラストです。このイラストにそってご説明します。

A 固定板
B 移動板
1 間隔調整用ネジ
2 突っ張り用ネジ
3 間隔調整用ナット
4 突っ張り用ナット(蝶ナット)
5 板ナット
テコオスは固定板と移動板の2枚の板を突っ張りの対象となる対象面の間に挿入し2枚の板の間隔を拡げることによって対象面を圧迫して突っ張ります。2枚の板のネジの通らない側の外側面が対象面を圧迫するプレス面になります。2枚の板は間隔調整用ネジ1と突っ張りネジ2の2本のネジによってつながれています。2本のネジ軸には移動板の位置を固定するための間隔調整用ナット3と移動板を押し込むための突っ張り用ナット(蝶ナット)4がついています。間隔調整用ナット3は移動板が固定板の方向に動くことを止めます。突っ張り用ナット4は移動板Bを固定板Aの方向に押し込みます。蝶ナット4を回転させて移動板Bを固定板Aの方向に押し込むと移動板がナット3に接触する点を支点として移動板のプレス面は固定板とは反対の方向に跳ね上がります。この跳ね上がりの力が対象面を圧迫して突っ張るしくみです。シーソの原理と全く同じです。板ナット5は2本のネジがナットの回転につられて動かないようにするためについています。固定板の外側面は平らですが移動板Bの外側面からはネジが飛び出しています。取付ける際はネジが邪魔にならないように方向を決めます。なお間隔調整用ナットと突っ張り用ナットを逆にすると2枚の板で対象物をしめつけるハーサムになります。ナットの交換は簡単にできるのでテコオス1つで突っ張りと締め付けの両方の用途にご利用いただけます。

     
 つかい方

まず基本的な注意点についてです。
1. テコオスを縦方向に使う場合は必ず取り付け材の上側に取付けます。なぜかというとテコオスを下側につけた場合上からの重さによって移動板が下に押されて沈むことがあるからです。上側につければ取り付け材および取り付け材に掛けたモノの重さの影響を受けません。
2. テコオスが支えることができる重さ。
耐荷重は横方向に使う場合1キログラム。縦方向の場合5キログラム。

以下木の平板を壁に横方向に固定するケースを例にとってご説明します。縦方向に突っ張る場合、取付け材は落ちないので一人でできます。ところが横方向に突っ張る場合は突っ張りがきくまで取り付け材とテコオス両方を落ちないように押さえておかなければなりません。で横方向に突っ張る場合はパートナーがいると楽です。しかしいつもパートナーがいるとはかぎりませんのでここでは1人でやる場合をご説明します。下のイラストで突っ張り面は別の壁のこともあるし窓枠などの場合もあるでしょう。

つかい方
① 平板の長さを突っ張る面の間隔より4センチ短くなるようにノコギリでカットします。突っ張る面の間隔=平板+4センチになるように平板をカットします。突っ張る面の間隔が100センチなら96センチです。テコオスは2枚の板の外寸の間隔(外面から外面までの間隔)を調整して突っ張ります。外寸の間隔の調整可能範囲は最小3センチ、最大5.5センチです。4センチ短くカットしておくとこの調整範囲の真ん中になるのでプラスマイナス1センチほどのカット誤差が生じても大丈夫だからです。きれいにカットしたい場合はホームセンターでカットできます。たいていのホームセンターで木材カットのサービスがあります。
② 間隔調整ナット3を固定板に接するところまで下げ蝶ナット4をネジの端ぎりぎりのところまで上げます。このようにして移動板を間隔が調整できる範囲(最小3センチ、最大5.5センチ)で2個のナットにぶつかることなく手で自由に動かせるようにしておきます。
③ 平板を片手に持ち壁に押付けます。平板が平行になるように位置を調整します。平板を片手で押さえたまま片手でテコオスを持ちテコオスを平板と突っ張り面の間に挿入します。
④ 固定板Aを突っ張り面に接触させたまま移動板Bを片手で右に移動して移動板Bを平板の端口に接触させます。間隔調整ナットを回して移動板を追うように右に移動させナットを移動板に当てます。その地点からさらにナットを回して移動板のプレス面で平板を圧迫します。この圧迫が第1の突っ張りです。第1の突っ張りにより平板はほぼ固定するので両手を離しても落ちません。
⑤ 蝶ナット4を回して蝶ナット4が移動板にぶつかるまで固定板の方向に動かします。移動板にぶつかった後さらに同じ方向にナットを回します。これにより移動板が固定板の方向に押し込まれ移動板のプレス面側が固定板とは反対の方向に跳ね上がります。これにより移動板のプレス面が平板を圧迫するので更にしっかりと平板は突っ張ります。これが第2の突っ張りです。
⑥ しっかり突っ張った状態であるか確認します。もし突っ張りが不充分である場合は第1の突っ張りが不充分であった可能性が強いのでもう1度④と⑤をやりなおします。

外し方
⑦ 平板とテコオスを落ちないように支え、⑤と反対回しに突っ張り用ナットを回し更に④と反対回しに間隔調整ナットを回して突っ張り状態を解消します。

下の写真は実際例です。右の突っ張り面は壁、左の突っ張り面は窓枠です。



 多様な用途
ここにネジクギが使える木部があればなあ、と思われたことはありませんか?そんなときテコオスがお役に立つかも知れません。例えばテコオスはネジクギや接着剤を使わずにこんなことができます。
○ 壁に木の板を張ってピンやネジを打てる壁板(もどき)を設置する(上例)。
〇 内装にキズをつけずに支柱を立てる。
○ コンクリートやタイルの面にネジクギが使える木部を設置する。

窓枠の内側に支柱を立てたところです。この支柱にフックなどをとりつけられます。


 使用木材は米ヒバ材(北米サイプレス)
テコオスはムクの米ヒバ材でできています。下は米ヒバ丸太の写真です。米ヒバは青森ヒバに似た木ですが青森ヒバより樹齢の高い天然木。北米のアラスカ州、カナダBC州が産地です。現地ではサイプレス CYPRESSまたはイエローシダー YELLOW CEDARと呼ばれています。もともと森林蓄積量が少なく毎年僅かな数量しか出材しません。成長が遅く直径30センチ程の細い木でも200年ほどの樹齢を数えます。そのため木目が緻密で年輪を数えるのが難しいほどです。色は黄色系ですがうすいクリーム色から黄色の濃い黄金色まで微妙に変化します。また青色や褐色の筋状の色合いが部分的に混じることがあります。水湿に強く腐りにくい高性能な木材です。


 製品仕様書

テコオス 製品仕様書

サイズ cm

 固定板、移動板 (L×W×T)   8.5×2×1   
 ネジの長さ  6        

間隔調整可能範囲 cm

 3~5.5

重量 g 

 20

耐荷重 kg  横使い 1kg  縦使い 5kg (端口面積4平方センチ)
使用木材の規格  変色、生節、軽微な割れなど使用機能を損じない
 欠点は許容
 使用説明書  本サイト上に掲載。本サイト全体が商品の使用説明書になっておりますのでよろしくお願いいたします。

生産国

日本