さっと出して、さっとたためる
木製棚受け 
パッタン

 パッタンとは
 折りたたみ棚用の木製棚受けです。 折りたたみ棚用の棚受けは、棚用としてだけでなく、延長テーブル用やカウンター用としても、広く利用されています。使い方次第で他にも用途があるかもしれません。必要なときさっと出して使い、用が済めば折りたたんでさっとしまえるので大変便利です。ワンタッチで切り替えできてかなりの荷重にも耐える優れモノです。本品は一般的に利用されている折りたたみ棚用の棚受け(以下「金属製」と呼びます)と同じ機能をもっています。ただ違いもあります。そのため金属製には本品ができない長所を持ち、本品にも金属製にはできない長所があります。詳しくは次項のとおりです。

 さて本品は取付ける対象物(壁やテーブル台など)にネジ止めして使います。代表的なものは壁です。ただ壁の基材として現在主流の石膏ボードには直接ネジを打てません。そこで打てないのを打てるようにするのがボードアンカーなどの補助金具です。ただ補助金具を使うと壁に大きな痕ができます。賃貸でなく自分の家でもできればそうしたくないと思います。そのための方法があるのでご紹介します。大きく分けて2つの商品があります。
1つは突っ張りを利用する商品です。もう1つは突っ張りによらない商品です。
突っ張り商品は壁の基材を部分的にネジが打てる柱に置き換えてしまおうという発想の商品です。ラブリコやディアウオールなどがあり、DIY商品として非常にポピュラーです。
突っ張らない商品には、アイワ金属さんのスタンドバーという商品などがあります。また当店のターテルなどがあります。いづれも痕跡を小さくして目立たないようにしようという商品で前者はピンを使い、後者はホッチキスまたはタッカーを使います。


 特徴
 市販されている金属製と本品との違い、長所短所は以下のとおりです。
1. 意匠性
金属製と木製の違いです。材質の違いもあって外観に大きなに違いがあります。金属製では天板を折りたたんだときに棚受け全部が天板の裏側に隠れます。本品ではれ天板の奥行が46cm以下だと斜め板の一部が天板の下に露出します。
2. 操作性
金属製が優れています。金属製は天板を上げると水平を少し超えたところでロックがかかり操作1回で天板が立ち上がります。本品では天板を水平にした上でその位置を固定するための操作がもう1回必要になります。折りたたむときは、操作は異なりますが大きな違いはありません。いずれも数秒でおわりです。
3. 耐荷重
金属製が優れています。金属製の耐荷重は2個使用で50KGの仕様です。本品の耐荷重はは2個使用で15KGです。大きな違いがあります。ただ折りたためる棚は一時利用するために使われます。この利用目的からすると人によりますが個人的には15KGまでの耐荷重でも大きな問題がないように思います。
4. 取り付けられる天板
金属製は使える天板の厚みに制約があります。本品にはそういう制約はありません。金属製では棚受け側から天板側にしかネジ止めできません。するとネジの長さ以上の厚みが天板に必要となり、最薄でも1.2~1.5センチ厚の天板でないと使えません。本品の場合、棚受け側から天板に向けてネジ止めするのも逆に天板からネジ止めするのも両方向可能です。このため例えば5ミリ厚の合板やMDF板など薄い天板を使うことが可能です。
5. 天板のあそび
金属製では折りたたむ時に水平より少し上まで持ち上げる必要があります。水平のままではロックが外れないからです。そのため天板が水平より上に動くアソビがあります。アソビがあっても取付対象物が動かなければ天板は揺れないのでバタバタすることはありません。しかし取付け対象物自体が動く場合は天板にバタつきがでます。またこのアソビのためのスペースが必要になるため天板を取付け対象物から5ミリ以上離す必要があります。本品でも天板の立ち上がりと折りたたみに多少のアソビが必要です。しかしそれは天板を取付け対象物から1~2ミリ離す程度と僅かですみます。また天板が立ち上がっているときは、アソビ止めがかかった状態なので仮に取付け対象物が動いても天板はその動きと同じように動きます。
6 取り付けしやすい
上記4とも関係しますが、本品では天板側から棚受けにネジ止めできるので、特に棚等を低い位置に設置する場合、より簡単に作業できます。天板の下に潜りこまなくてすみます。
 また本品では取付用のネジを予めネジ穴に埋め込んでおくことができます。このため取付けの際、片手で本品を取付け対象物にあてながら、もう片方の手でドライバーを使ってネジを締め付けて対象物に固定することができます。棚受け側から天板にネジ止めするときは、片手で天板を動かないように押さえながらもう一方の手でドライバーを回せます。
 本品は付属品として対象物への取付用に30ミリ長、天板の取付用に25ミリ長のコーススレッドを同梱しています。木割防止先端カットタイプなので埋め込まれたネジを締め付けるときは下穴は不要です。ただ天板側から棚受けに向かってネジ止めするときは、天板に下穴を付ける必要があります。


 構造
左側棚受けのイラストです。このイラストにそってご説明します。
左は左側からみたイラスト、右は正面からみたイラストです。

1 横板
2 縦板
3 斜め板
4 アソビ止め
5 アオリ止め   
6  丁番 
横板と縦板および横板と斜め板3は丁番6によって連結されています。アソビ止め4は縦板に差し込まれた斜め板の上方への動きを制止します。アオリ止め5は斜め板にネジ止めされた地点を中心として回転し、縦板に取り付けられた凸部に上方から引掛けるようにして斜め板と縦板を固定します。なお右側棚受けの側面図は上記イラストと対称形になります。

 
 本品の取付け方
 
https://youtu.be/Kl0teHXrRq8
 本品を左右2個1組にして使う場合は左側棚受け(正面から見てアオリ止めが左側)と右側棚受け(正面から見てアオリ止めが右側)が指定位置にくるようにお使いください。そうするとアオリ止めがいずれも外側になるので、切り替えの操作がよりスムーズにできます。1個を単独で使う場合は区別する必要はありません。予め壁、柱、テーブルなどの対象物の取付位置にテープなどでマークをしておきます。
① 縦板に付いたネジ穴3か所に付属の長い方にネジ(30ミリ)を板の反対側に突きでない程度にねじ込みます。また棚受け側から天板をネジ止めする場合は、横板に短い方(25ミリ)のネジを埋め込みます。棚受け1個使用の場合は横板に付いている下穴4か所全部、2個使用の場合は前後1か所合計2か所にネジを埋め込みます。
② 横板、縦板。斜め板を三角に組みます。斜め板の先端部を縦板の下部付近についている溝に斜め板を下方から持ち上げるようにして押し込みます。このとき斜め板の先端内側の中央部に付いている溝と縦板の溝の上部中央についているアソビ止めの先端部を合わせるようにします。目視しなくても斜め板の先端部と縦板の幅を手で両側から合わせるようにすれば、自動的に中央部も合います。そしてアオリ止めを縦板についた凸部(ネジの頭部)に上方から引掛けます。これで三角組みができました。後に述べる「天板の立ち上げ」と「三角組み」は同じ操作になります。
③ 三角組みを利き手でないほうの手に持ち、対象物についたマークに合わせて押し付けます。利き手にもったドライバーで一番下のネジを締め付けて固定します。
④ アオリ止めを上方へ上げて外し、斜め板の先端部を手前に引いて溝から外し、斜め板を上方に持ち上げて縦板前に何もない状態にします。片手でその状態を維持したままドライバーで一番上のネジを固定します。
⑤ ②の三角組みをして、天板を載せて高さ、水平を確認します。問題あれば既に打った2本のネジを外して③~④をやり直します。
⑥ 狙ったところに取り付けできたら縦板の真ん中のネジを締め付けて終了です。⑤を行うのはやり直すのには2本だけのときの方が3本打ち終わってからするより楽だからです。別にどちらでも良いかも知れません。


 天板の取付け方

https://youtu.be/Nrc8f9Lk4Iw
 A 一枚の天板に本品1個を使う場合
本品を単独で使うのに適してしるのは天板の大きさ30×30センチ位までです。その場合、4か所でネジ止めします。
➀ 棚受け側から天板に向けてネジ止めする場合は、予め横板にネジを埋め込んでおき、天板側から棚受け側にネジ止めするときは、天板に下穴を付けてから予めネジを埋め込んでおきます。
② 予め天板の裏側に横板合わせ用の2本線を鉛筆などで引きます。2本線の間に横板がおさまるようにすれば天板を載せれば自動的に天板の幅の中央に横板の中央が一致します。
③ 天板と取付対象物からとの間に1~2ミリの隙間をつくるように前後の位置を調整します。
④ 予め埋め込まれているネジを締め付けて天板と棚受けをネジ止めします。尚、対象物に近いネジ止め箇所のアオリ止めが付いている側はアオリ止めが邪魔になります。そのときはアオリ止めを外して邪魔にならないところまで回転させます。アオリ止めを外しても、斜め板を溝から引き出さないかぎり三角組みは維持されます。

https://youtu.be/AAUZF2uWEpw

 B 一枚の天板に本品2個を使う場合
➀ 棚受け側から天板に向けてネジ止めする場合は、予め横板にネジを埋め込んでおきます。1枚の天板に本品2個を使う場合は前後1か所づつ2個合計で4か所ネジ止めします。左右2つ並んでいるどちらの下穴を使ってもOKです。
 天板側から棚受け側にネジ止めするときは、天板を載せて初めてネジ止め位置が決まるのでネジを用意しておくだけです。
② 天板の横幅が左右2個の棚受けにバランスよくおさまるように、かつ天板と取付対象物との間に1~2ミリの隙間をつくるように天板を2個の棚受けにかかるように置きます。水平器があれば水平器を使って水平を確認します。
② 棚受け側から天板に向けてネジ止めする場合は、予め埋め込まれている2本のネジを締め付けます。アオリ止めが邪魔になるときは一時的にアオリ止めを外します。
 天板側からネジ止めする場合は、横板の幅中央を狙って前後2か所に下穴を付けます。天板に下穴をつけてからネジ止めします。


 折りたたみ棚の使い方

https://youtu.be/cpaBq_rxK7c

 本品を取付け対象物に固定し、更に本品に天板を固定すると折りたたみ棚が完成します。

天板を立ち上げるには
 ① 垂れ下がっている天板を水平になるところまで引上げます(水平以上大きくは天板と取付対象物との間のアソビが小さいので上がりません)。
 ②、斜め板の先端部を縦板の下部付近についている溝に斜め板を下方から持ち上げるようにして押し込みます。このとき斜め板の先端内側の中央部に付いている溝と縦板の溝の上部中央についているアソビ止めの先端部を合わせるようにします。見なくても斜め板の先端部と縦板の幅を手で両側から合わせるようにすれば、自動的に中央部も合います。
 ③ 折りたたむときに上にあげたアオリ止めがそのままならアオリ止めの引掛け側は上を向いています。そこから奥の縦板に向かって振り下ろすように回転させて縦板についた凸部(ネジの頭部)に引掛けて縦板と斜め板を固定します(アオリ止めの引掛け側が下を向いている場合は手前に持ち上げてアオリ止めの引掛け側をまず上に向けてから始めてください)。
横板に固定された天板は自動的に水平になります(取付対象物に対して直角)。

天板を折りたたむには
 アオリ止めを上方へ上げて外し、斜め板の先端部を手前に引いて溝から外し、斜め板を下の方に伸ばします。斜め板に引きつられて横板に固定された天板も垂れ下がり状態に戻ります。


 製品仕様書

パッタン 無塗装品  製品仕様書

サイズ( 部材の寸法) mm

縦板     250×33×15
横板     180×55×15
斜め板    280×33×15 
アオリ止め  80×15×10

重量 g 

220

耐荷重 1個 kg 

8

使用木材の規格  変色、生節、軽微な割れなど使用機能を損じない
 欠点は許容
 使用説明書  本サイト上に掲載。本サイト全体が商品の使用説明書になっておりますのでよろしくお願いいたします。

生産国

日本


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 使用説明書
本サイト上に掲載、商品には同梱されません。
商品には納品書のみ同梱されます。

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