ツナグノとは
スノコをウッドデッキやベッドとして利用するために、スノコとスノコをつなぐの(つなぐモノ)です。スノコを並べればそういう使い方はすぐにできるのですが、ちょっとしたはずみでスノコが動いてしまいます。それでは困ります。そこでスノコを大きな塊にすることによって動きにくくするための道具がツナグノです。
1. すのこをウッドデッキに変える 
ツナグノを使うと市販のすのこを利用してウッドデッキが簡単につくれます。もちろん並べるだけで一応ウッドデッキになります。しかしこれだとちょっとしたはずみでスノコが動くのが難点です。そこでスノコ同士を大きな塊にして動きにくくします。スノコ同士を整然とつなぐと見栄えも良くなります。ツナグノはすのこ板と板の隙間(以下すのこ板の隙間と呼びます)と同じ間隔を開けてスノコ同士をつなぐことができます。そのため横方向につないだ場合にはスノコの隙間が途切れなく続くので一見スノコをつないだように見えません。またベランダにウッドデッキなどを固定するのは一般にマンションの規約にも違反しますが、ツナグノでスノコをつないだウッドデッキなら規約違反には問われません。ただ置いてある他の置きものと同じですから。ドライバー1本で自由に連結と切り離しができるので引越しなどがあっても運んで転居先で使えます。
2 すのこをベッドに変える
塗装もなにもしていないムクの木のフローリングの上でゴロと横になるのはとても気持ちの良いものです。あなたのお住まいの床材がカーペットであっても、もしくはフローリングと一般的に呼ばれている塗装された建材であっても、スノコベッドを作ればこの気持ちよさを手軽に楽しめます。ご承知のようにすのこは無塗装のムクの木でできています。ですからすのこを並べて床がわりにすればムク木のフローリングと似た感触が楽しめます。
例えばサイズが長さ85センチ、幅47センチのすのこがあるとしましょう(8.5センチ幅の板が5枚並んだタイプ)。このサイズのスノコを横方向に4個つなげば長さ188センチ幅85センチのすのこベッドになります。そのとき必要なツナグノは3セットです。
尚、いずれの用途にツナグノを使う場合でもすのこ板の隙間が1センチ程度の狭いタイプのすのこをお選びください。

上の写真は左がたてつなぎ、右がよこつなぎした後の桧のすのこ。中央がツナグノです
ツナグノのつかい方は簡単です。連結する両方のスノコ板にかかるようにツナグノをあててドライバーでネジを締め上げるだけ。ドライバー1本で連結と切り離しが簡単にできるのが特徴です。たとえば夏の間だけスノコベッドを使うならそれ以外の季節はスノコを別の目的で使うこともできますしあるいはコンパクトに収納できます。


 すのこを横(幅方向)につなぐ
横つなぎ可能なスノコの条件
・すのこの長さ  : 1メートル以下
・すのこ板の厚み : 1.5センチ以下
・すのこの脚の高さ: 2センチ以上
・すのこ板の幅  : 制限なし
・すのこ板の隙間  :  制限なし

上の断面方向からのイラストで黄色の部分が木の角棒です。
① 2個のすのこを横に並べ2個のすのこの間にすのこ板の隙間と同じ間隔の隙間ができるように位置を調整します。つなぐことができる隙間は最大で12ミリまで。これ以上広い隙間のあるスノコ(押入れ用は20ミリ以上が多い)の場合、最大で12ミリの隙間しか開けられません。
② ワッシャー3と角棒の間隔をスノコ板の厚みより多少大きくなるように調整します(出荷時にすのこ板の厚みが1.5センチに適合するように調整されています、ですから実際には拡げる必要はありません)。
③ ワッシャ3ーと角棒1の間に両方のスノコ板を挟むようにツナグノを上下2ヶ所の境界部の隙間から挿入します。
④ ワッシャー3が両方のスノコ板に平等にかかるようにワッシャーの位置を調整します。
⑤ ドライバーでネジを締め付けて固定します。
真上からみた下のイラストでは2個のすのこを連結したあと、すのこ板の隙間と同じ間隔の隙間が境界部にあらわれます。すのこ板の隙間が途切れなく続くので元々が1つのすのこのように見せることができます。
ツナグノはこのように2ヶ所を固定するので2個で1セットになります。

 すのこをたて(長さ方向)につなぐ
たてつなぎ可能なスノコの条件
・すのこの長さ   : 1メートル以下
・すのこ板の厚み  : 1.5センチ以下
・すのこの脚の高さ : 2センチ以上
・すのこ板の隙間   :  5ミリ以上12ミリ以下
・すのこの脚(下の図で濃い赤、濃い緑の部分)がすのこ板の端口から2センチ以上後退していること(言い換えると、すのこ板がすのこの脚より2センチ以上飛び出ていること)


① ワッシャー3と角棒の間隔をスノコ板より多少大きくなるように調整します(横つなぎ②と同様に出荷時にすでにそのように調整されています)。
② ワッシャ3ーと角棒1の間に片側のスノコ板を挟むように(ここでは緑のスノコ=下側のスノコに最初に取り付けるとします)ツナグノを左右2ヶ所の境界部の隙間から挿入します。出来るだけ奥まで挿入します(スノコの脚に角棒が当たってそれ以上入らないところまで)。
③ 赤のスノコを上図のように合わせます。そのときもしワッシャーがはみ出ていればワッシャーが赤のスノコ板の上に乗るようにして赤のスノコを緑のスノコに合わせます。
④ ワッシャー3が両方のスノコ板に平等にかかるようにワッシャーの位置を調整します。
②でワッシャー3がスノコ板の端よりはみ出ることなく奥まで挿入した場合にはワッシャーを境界部の中央まで移動します。
⑤ 2個のすのこがまっすぐになるように方向を調整し、ネジをきつく締めて固定します。
たてつなぎの場合もツナグノは2個で1セットになります。

 横つなぎ+たてつなぎ、2方向につなぐ
上記のように横つなぎの場合広く開いた上下方向からツナグノを取り付けることができます(取り付け1回)。1方、たてつなぎの場合は片方のすのこに1度ツナグノを取り付けその後もう1方に取り付けるという手順になります(取り付け2回)。したがって横つなぎの方がより簡単です。
仮に10個のすのこを2×5の形でつなぎたいとします。
その場合2つの方法があります。
A 先にたてつなぎした2個のすのこのかたまりを横つなぎしていく方法
B 先に横つなぎした2個のすのこのかたまりをたてつなぎしていく方法
どちらの方法も可能ですがBのほうがやさしいと思います。
Bの方法だと取り付け1回が50%、取り付け2回が50%です。
1方Aの方法だと最初にたてつなぎした2個のすのこのかたまりを次に横つなぎするとき取り付け1回ですむのは両端の2ヶ所だけ。残りの2ヶ所はたてつなぎとおなじ方法でしなければなりません。つまり全体では取り付け1回が25%、取り付け2回が75%ということになります。
なお3個以上に横つなぎしたすのこのかたまりをたてつなぎしていくのは一人ではなかなか難しいです。一人でするなら2個までのかたまりをつなぐのが限度と思われます。もちろん横つなぎだけなら連結したすのこのかたまりに1個づつ足していけばよいのでつなぐ個数に制限はありません。


 部材は米ヒバ(北米サイプレス)とステンレス
ツナグノの角棒はムクの米ヒバ材でできています。下は米ヒバ丸太の写真です。米ヒバは青森ヒバに似た木ですが青森ヒバより樹齢の高い天然木。北米のアラスカ州、カナダBC州が産地です。現地ではサイプレス CYPRESSまたはイエローシダー YELLOW CEDARと呼ばれています。もともと森林蓄積量が少なく毎年僅かな数量しか出材しません。成長が遅く直径30センチ程の細い木でも200年ほどの樹齢を数えます。そのため木目が緻密で年輪を数えるのが難しいほどです。色は黄色系ですがうすいクリーム色から黄色の濃い黄金色まで微妙に変化します。また青色や褐色の筋状の色合いが部分的に混じることがあります。水湿に強く腐りにくい高性能な木材です。ツナグノは雨水がかかる環境で使われることが多いので角棒には水湿に強い米ヒバをまた金具にはステンレスを使っています。


ツナグノ 製品仕様書

サイズ cm

4×2×3

重量 g

 40 
使用木材の規格  変色、生節、軽微な割れなど使用機能を損じない
 欠点は許容

使用可能なすのこの条件

(たてつなぎ、横つなぎ共通の条件)
・すのこの長さ    1メートル以下
・すのこ板の厚み  1.5センチ以下
・すのこの脚の高さ  2センチ以上
(たてつなぎの追加的条件)
・すのこ板の隙間 5ミリ以上12ミリ以下
・すのこの脚がすのこ板の端口から2センチ以上後退していること(すのこ板がすのこの脚より2センチ以上飛び出ていること)

生産国
  日本



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 使用説明書
本サイト上に掲載、商品には同梱されません。
商品には納品書のみ同梱されます。


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